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「第10回九州駅弁グランプリ」で佐賀県武雄市の「佐賀牛極上カルビ焼肉弁当」がグランプリ選ばれました。

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列車の旅を楽しくさせてくれるのが駅弁です。

その地域にしかない食材も入っていて、旅に彩りを加えてくれます。

その駅弁を起爆剤として鉄道の旅行客を増やそうと、JR九州が毎年開催している「第10回九州駅弁グランプリ」の決勝大会が3月7日に福岡市のJR九州本社で開催されました。

この10回目となる決勝大会には、エントリーした50種類の駅弁からはがき投票と地区予選を勝ち抜いた13種類の駅弁が集まりました。

その中でも注目されたのは、佐賀県武雄市の「佐賀牛極上カルビ焼肉弁当」でした。

昨年まで二連覇してきたカイロ堂が「佐賀牛すき焼き弁当」に替えて、今回のグランプリを狙ってきたものです。

この他にも、熊本県のゆるキャラであるくまモンのパッケージがお弁当箱にもなる熊本・人吉駅の「やまびこかしわ飯」や長崎駅の「坂本屋角煮めし」などの名作が揃いました。

最終審査を行ったのは、JR九州の唐池社長をはじめ、料理研究家上村節子氏など5人の審査員と報道陣が試食しました。

審査の基準は列車に乗った時に最も食べたくなる駅弁で、味や見た目に加え、郷土色や価格なども審査の対象になることですが、ハイレベルな駅弁ばかりで審査も難航しました。

そして、一般投票13,090票に加えて、報道陣や特別審査員による投票でグランプリが決まります。

審査員の一人である東京農業大学の小泉武夫名誉教授は、「九州でないと食べられないようなものばかりで、一つ一つの弁当に発見があるような気がします。」と述べました。

そしてグランプリに輝いたのは次のとおりです。

◯ グランプリ 佐賀牛極上カルビ焼肉弁当 1575円 (武雄温泉駅)

  • 3年連続でグランプリに輝いたカイロ道の駅弁です。
  • 最高ランクA5等級の極上の霜降りカルビとバラ肉のスライスを自慢の自家製タレで香ばしくジューシーに炊きあげています。
  • 1頭から70食分しか取れない希少部位だそうです。
  • 極上カルビと焼き肉の2種類で佐賀牛の旨味を堪能できます。
  • 1位2位を争うブランド牛の佐賀牛を九州を代表して全国に発信したいそうです。

◯ 2位  豊後水道味めぐり JR九州リテール 600円 (大分駅)

  • 瀬戸内科の入口になる大分の海の幸の様々を酢飯で味わう駅弁です。
  • すし飯の中に、しそ、卵焼き、胡瓜、梅肉、マヨネーズを入れ、それぞれの魚の旨み香りがより引き出された駅弁をご堪能ください。

◯ 3位 上等いか三昧 萬坊 1,200円 (博多駅)

  • イカの街として全国的に有名な佐賀県の呼子では、名物のイカシュウマイや定番の一夜干し、イカの炊き込みご飯、イカのウィンナーなどイカを熟知した料理人がいます。
  • そのイカの料理人が、数々の調理法で多彩な味わいを楽しめる駅弁にしたのが上等いか三昧です。

◯ 3位 桜島灰干し弁当 680円(鹿児島中央駅)

  • 魚を灰干しにしているため、魚独特の臭みがなく、味が凝縮されています。
  • 鹿児島の米で炊いたご飯の上に、きんぴら、玉子焼き、青味、桜島灰干し、黒豚塩麹焼き、から揚げ、椎茸旨煮、梅干し、甘酢漬けなどおかずがいっぱいのっています。
  • 桜島灰干しとは、桜島の火山灰で魚を挟んで余分な水分や臭みを飛ばすものです。

◯ 昔ながらの駅弁部門賞  かしわめし 東筑軒 (折尾駅・黒崎駅)

  • 折尾駅で、昔から販売されている人気の駅弁です。
  • 経木の箱で駅弁ができており、秘伝の出汁で炊いたかしわめしと甘辛く似たかしわ肉、錦糸玉子、磯の風味が香る刻み海苔の3色の弁当です。
  • 付け合せの奈良漬けも人気です。

◯ MVE(Most Valuable EKIBEN)  鮎屋三代 みなみの風 1,100円 (新八代駅・熊本駅)

  • 九州新幹線が部分開業した際に、1年がかりで開発された駅弁です。
  • 第1回の九州駅弁グランプリで優勝しました。

参考画像

全国美味駅弁 小林しのぶ著